こんにちは、デザイナーの林です。
最近の話題として、
コルビジェの建築群が世界遺産にしていされました。
日本では、国立西洋美術館です。
ル・コルビジェは、近代建築の3大巨匠の一人として、
コンクリートの打ちっぱなしの仕上げで、
様々な建築をつくりました。
巨匠の他の人は、フランクロイドライト、ミースファデルローエ
といますが、おしゃれな住宅や、インテリアを
調べていると、必ずこの人たちの作品を見ると思います。
この時期の建築家は、建築だけでなく、家具などもデザイン
していて、空間を一体として作っていました。
コルビジェも、建築だけなく、家具や絵画なども
たくさん残しています。
この頃の時代は、モダニズムと言われていて、
簡素な美を追求していたものです。
コルビジェは、近代建築5原則や、ドミノシステムといった、
現代の建築の基礎となることを提案して、
建築を設計していました。
有名な言葉に、「建築は住むための機械である」
とあるほど、合理的に考えていたことがうかがえます。
国立西洋美術館でも、ピロティやスロープなど
コルビジェ建築の特徴がでています。
四角い塊のボリュームを基本として、
天井には、ハイサイドライトを設けて、
内部の展示空間を明るくするようにつくっています。
よく雑誌などででてくるのは、コルビジェの
全盛期のものが多いですが、
晩年には、がらりと作風が変わっています。
それまでの合理的な造形をすてて、
彫刻的な、不思議な形の建築を作っています。
それが、ロンシャン礼拝堂や、フェルミニ礼拝堂といった
ものがあり、光を巧みに使った建築を残しています。
どちらが、本当のコルビジェなのかは
分からないですが、建築家は高齢になって、
作品が完成されていくと言われていますので、
コルビジェの到達点は、自由な建築だったのでは、
と思います。